ナポレオンと2人のマリー その2
前回の続きです。
さらに、リデルという人が経木の丸いパッケージを発明し、これによってカマンベールは遠方へ輸送できるようになります。
これらの話は本当なのか、単なる伝説なのか、フランスの文献は一様に断定を避けていますが、今世紀になってから、突然、カマンベールで儲けたというアメリカ人がヴィムーチエ村に現れて、カマンベールの創始者ということでマリーおばさんの像をあしらった記念碑をたててしまいます。
残念ながら、この記念碑はノルマンディー上陸作戦の時に被弾して首が飛んでしまいます。
戦後になって、再びアメリカのチーズエ場の従業員の寄付によって再建されるのですが、最初のマリーおばさんの像は、がっしりとした、いかにも農家のおかみさんらしい風貌につくられていましたが、新しい像は娘のマリーなのか、ずっと若く、ほっそりとした都会的な風貌につくられています。

このようなエピソードのおかげで、まだまだ新参者のカマンベールはフランスを代表するチーズにのし上がるのです。
