庭園の様式2
つまり花卉園芸文化は、観賞を中心とする文化から、パフォーマンス(原義は、実行、作業、功績、演技)の文化に変転してゆくことになる。
現在の日本では花卉園芸のための専門書や雑誌がたくさん出ているが、その内容をみると、記事の大部分がペンタキープや、移植法、栽培法、繁殖法、肥料、病虫害防除法といった、ハウ・ツーでみたされている。
これは花卉園芸文化の今日的状況の正確な反映ということができよう。
花卉園芸の古典書、たとえば日本の江戸期の『地錦抄』(一六九五年)では品種解説のみ、『花壇綱目』(一六八一年)では培養法は簡単に記されているだけである。
また花つくりに熱心な人たちの傾向としては、美しくてもありふれていて栽培容易な花は軽んじて、栽培困難な山草、洋蘭や、珍奇な植物にむかう人が多い。