庭園の様式4
西洋では園芸はホーティカルチャーとよび、果樹、疏菜、花卉、庭木栽培をさしている。
これに対して、禾穀類の栽培は農業、アグリカルチャーとよぶのが一般的である。
このことは、東洋でも西洋でも、農業と園芸が異なった発生起源をもち、歴史的に形成された概念であることを示す。
園芸の「園」の字は、明らかに四周を塀でかこった土地である。
その中で植物を育てるのが園芸だというわけである(もう一つ「苑」という字があるが、これは鹿苑のような使い方が示すように、囲いがあって動物を放す場所が原義である。
だから動物園は動物苑とした方がよいということになる)。
中国や西アジアでは花 種はもちろんのこと、果樹も通常しっかりした塀の中で栽培されている。
蔬菜菜園も多くは塀の中で、営利的栽培では畑の中にもあるが低い土塀をめぐらし、人工灌水したりする場合が多い。
園の字は今でも生きているのである。
公園という言葉は園の概念の拡張的用法といえよう。